何の役に立つかわからないコマンドシリーズ 逃し弁コマンド Rich Mikan 著 2024年8月12日(コミケ104) 初版発行 A5版 44ページ PDF版（カラー）頒布開始
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UNIXコマンドを作ったが使い道がわからない！

目で追いきれないくらい勢いよく流れてくる動作ログ．それを適当に間引いて表示するコマンドが欲しくて一つのコマンドを作りました．その名は『逃し弁』コマンド．

UNIXはデータを流体に見立てて，その流れをつなぐ関数を『パイプ』と呼びますが，このコマンドは配管部品として実在する『逃し弁』によくに似た動作をします．配管部品として実在するくらいだから色々な使い道があるだろうと予想できるのですが，私には他に何の使い道も思いつきません．

そこで，

• 現実世界の『逃し弁』とはどういうものか
• データフローの世界で逃し弁を作るとはどういうことか
• どういうアルゴリズムで逃し弁をソフトウェア実装するか
• できあがった逃し弁コマンドの仕様（manドキュメント）
• 使い方チュートリアル

などを解説し，読者の皆さんからアイデアを募ろう（出てきたらいいな）という本です．

目次

• はじめに ― これはどんな本か？
• 目次
• 1章 逃し弁という名のコマンド誕生
• 1. ロボットの姿勢制御ログを見たい
• 2. できた実装の名付け親はAI
• 2章 「逃し弁」とは何か？
  • 1. リアル世界の逃し弁
  • 2. データフローの世界の逃し弁
    • 1. 圧力の代わりにデータ転送レートを見る
    • 2. 排出口送りのデータは消す or 別ファイル送り
    • 3. タイムスタンプ付与済データで再現性を確保
• 3章 逃し弁コマンドチュートリアル
  • 1. コマンドのインストール
    • 1) 「トキデリ」のダウンロードと展開
    • 2) コマンドのコンパイル&インストール
• 2. 使ってみる
  • 0. インストール成功かどうかの確認
  • 1. 理想的なタイムスタンプ付データで動作確認
  • 2. もともと実時間で発生するデータに用いる
  • 3. 応用例：勢いよく成長するログファイルを監視する
• 3. relvalコマンドマニュアル
  • 名称
  • 書式
  • 説明
  • 引数の説明
  • オプション
  • 戻り値
  • 使用例
  • 規格への準拠
  • 関連項目
• 4章 コマンド版逃し弁の構造
  • 1. やりたいことは何だったか
    • 1. アルゴリズムに落とし込む
  • 2. ばねの代わりにリングバッファ
    • 1. リングバッファとは何か
    • 2. なぜリングバッファが適しているのか
  • 3. まとめ
• 5章 最大の難関は、使い道の発見
• あとがき
• 奥付

書面サンプル

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クレジット

This book is the 27th product of the Rich Laboratories.
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