実際にあったPOSIX原理主義的シェルスクリプトの
大学講義を書籍化
超進化したシェルスクリプトによるプログラミング術「POSIX原理主義」.商業本化するなどして確かに言葉自体はよく知られるようになりました.しかし,
- 何から始めればいいのか
- 何から覚えれば身に付くのか
- どんなツールを揃える必要があるのか
といったことがよくわからず,結局,いまいち謎のベールに包まれたままという方は多かったのではないでしょうか.
そんな中,まさにその疑問や悩みに応えるような内容の講義「シェルスクリプト言語論」を金沢地区の大学向けに、2016年から開講してきました.ここまで4回(4年)開講し,内容が洗練されてきたところでついに書籍化しました.
順序立てて覚えられる15回の講義形式
大学講義の特徴を残し,本書は次のような15章(15週)から構成されています.
- イントロダクション
- 入門編
- 第02週 UNIXシェル環境の導入
- 第03週 UNIX、コマンド、シェルスクリプト
- 第04週 Twitterアプリ「小鳥男」を題材にしてUNIXに慣れ親しむ
- 基礎編
- 第05週 POSIX原理主義概論 ― 4つの指摘と3つのガイドライン
- 第06週 ソフトウェアにおける「方言」と「共通語」
- 第07週 シェルスクリプトの記述上の奇妙さ
- 応用編
- 第08週 POSIX原理主義の真髄1 ― 教科書やソースに学ぶ
- 第09週 POSIX原理主義の真髄2 ― ストリーミング型プログラミング
- 第10週 POSIX原理主義の真髄3 ― POSIX的データ管理術
- 第11週 POSIX原理主義の真髄4 ― RFCに学ぶWebプログラミング
- 第12週 POSIX原理主義による二つのデバッグ法とバージョン管理法概論
- 制作実習
- 第13週 郵便番号アプリの制作(前半、早見表生成)
- 第14週 郵便番号アプリの制作(後半、早見表検索とWeb UI)
- まとめ
以前発行した書籍とは違い,最初から順番に読み進めればPOSIX原理主義がマスターできるようになっています.
ただし,実際の講義でそうしていたように,実習(コードの写経)がメインの内容になっています.本気でPOSIX原理主義を身に付けたい方は,読むだけでなくきちんとコードも手で打ちこみましょう.英語も実際に使わなければ身に付かないのと同じことです.
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